シナリオ:18 システム:18 キャラ:19 CG:17 サウンド:17
総合点 89点
登場人物の側からの視点で語られる「サイドストーリー」は、この作品の大きな特色です。通常のシナリオでは語られることのない、ヒロインの心情などを、ヒロインの言葉として語っています。私的な考えからすると、この手法はかなり安直な手法であり、サイドストーリーで語られることは、全て通常のシナリオの上で、さりげなく語られるべきものであると思っています。
ただ功罪あわせもつこの手法だけども、この作品に関して言えば、正解だったんでしょ。ヒロインたちの想い・感情といったものをストレートにプレイヤーに伝えることが出来る分、分かりやすく且つ感情移入もできるからでしょうかねぇ。
あまり乱用して欲しくない手法ではあるが、タイトルによってはよい持ち味になると、改めて感じました。
ヒロイン個別ルートに入ると、とたんに二人だけの世界…みたいになって、他のキャラの出番が極端に少なくなったりするタイトルも多いのですが(萌えゲーでもあるし)、割とそういうのが少なく、友人たちがいてこそ…というストーリーには好感が持てます。
友人たちとの暖かい関係、というのが物語の根底にあるせいか、脇キャラもいい味を出していた。
不満点としてあげたいのは、各ヒロインをクリアするごとに追加される「ごじつだん」です。俺としては、本来の後日談として、その後の二人を見てみたかったのですが、えちシーンの追加というのは、かなりがっかりしました。まあ、エロゲであるがゆえに諸刃の剣と言う事なんだろうが……。
あとギャグに関しては、結構人を選ぶので注意が必要。ネタ元が分からないとまるで面白くないギャグが結構多いため、これからやるであろう方は、気をつけろよ。
・好きなキャラ
翠か小夏かな。どっちかにしろとかいわれたら吐血するくらい悩んで………翠かな。